2025年4月、大阪・関西万博がついに開幕を迎えました。
しかし、栄えある初日を飾ったのは華やかなパビリオンでも、未来的な技術展示でもなく――「最低の万博」という厳しい声でした。
原因は、開幕早々に発生した大規模な通信障害。
電子チケットのQRコードが表示されず、多くの来場者が5時間以上も入場できないという事態に見舞われたのです。
中でも、システムを理解し使いこなせる高齢者すら締め出される運営体制には、怒りと失望の声がSNS上で爆発。
「未来を見せる万博で、現在すらまともに繋がらない」
そんな皮肉が拡散され、開幕直後からブランドイメージに深刻な傷が刻まれました。
なぜこれほどまでに批判が噴出したのか?
この記事では、実際の証言とSNSの反応から「最低の万博」と言われた裏側に迫ります。
大阪万博、開幕初日に“最低”と酷評された理由とは?
通信障害でQRコードが表示されず、入場不可に
2025年4月13日、大阪・関西万博がついに開幕しました。 しかし、多くの来場者が楽しみにしていた初日は、まさかの”トラブルだらけの幕開け”となります。
原因のひとつは、会場周辺で発生した大規模な通信障害です。 午前9時半から午後2時半にかけて、スマートフォンの通信が不安定になり、 電子チケットのQRコードが表示されないという状況が相次ぎました。
QRコードが出せないと入場できないシステムだったため、 数時間にわたってゲート前に足止めされる来場者が続出。 特にスマホの操作に慣れていない層や、 格安SIM・MVNOユーザーほど影響が大きかったようです。
このようなトラブルは、単なる初日の混乱で済ませてよい問題なのでしょうか? 次章では、実際に5時間待たされたという高齢女性の証言を掘り下げます。
「5時間待ち」の高齢女性が怒り心頭…現場で何が起きていたのか
「もう5時間も待ってるのに入れてもらえない!」 大声を上げる70代の女性とスタッフとの押し問答が、SNSでも拡散されました。
この女性は、東京から75歳の夫とともに来場。 事前に息子が予約したチケットの情報をスマホに保存していましたが、 通信障害の影響でQRコードが開かず、5時間以上も入場ゲートで待機させられました。
Wi-Fiがあると聞いていたのに接続できず、 窓口では「こちらでは責任が持てません」との一点張り。 他の係員に案内されて移動を繰り返すうちに、 予約していたパビリオンの時間も過ぎてしまったそうです。
「だったら最初から紙チケットを用意してほしい」 というこの女性の主張には、共感の声が多数寄せられています。
この状況は個人の問題ではなく、システム設計そのものの課題だったのかもしれません。 次は、さらに炎上を招いた運営側の対応を見ていきます。
「Wi-Fiは繋がらない、係員は逆ギレ」──運営対応に非難集中
問題が深刻化したのは、スタッフの対応です。 ずぶ濡れで待つ高齢者に向かって、 「入れないのはここにいる皆さん一緒ですから!」 と声を荒げた対応は、火に油を注ぐ形となりました。
現場では明確な指示や柔軟な判断が乏しく、 係員自身も混乱していた様子が報道されています。
SNSでは「運営が“逆ギレ”するとは思わなかった」 「ボランティアスタッフに責任を押し付けているだけでは?」といった批判も。
加えて、トラブル時の代替手段がなかったことも問題視されています。 通信障害が起きるリスクは当然想定されるべきであり、 「スクリーンショットを推奨するだけでは不十分」 という声も目立ちました。
では、なぜここまで「最低の万博」と言われてしまったのでしょうか? 後半ではSNS上の声と社会全体の“空気”に焦点を当てていきます。
「最低の万博」と言われた本当の理由──SNSの声と社会の本音
「デジタル化はいいけど、アナログの逃げ道が必要」という指摘
多くのコメントに共通していたのが、 「デジタル化自体は否定しない、でも代替手段が必要だった」という意見です。
たとえば航空会社では、QRコードが表示できなくても、 本人確認でチケットを再発行できる仕組みがあります。 また、スクリーンショットや紙チケットの併用を推奨するのは常識です。
大阪万博は“未来社会の実験場”を標榜していますが、 むしろ未来の脆弱性を露呈した結果となりました。
「スマホがないと何もできない設計は、現代社会の弱点だ」 「進化の象徴のはずが、排除の装置になっている」 そんな声が上がるのも無理はありません。
次は、「高齢者差別」とも取れる反応があったコメント欄の実態を見ていきます。
「高齢者は排除されたのか?」コメント欄に見るリアルな不満
特に注目されたのが、 「高齢者は万博のターゲットから外れているのでは?」というコメント群です。
「スマホに慣れてないのは自己責任」 「スクショすら取れないなら来るべきではない」 といった辛辣な声が、SNS上には一定数見られました。
一方で、「この70代女性は操作に明るかった」という指摘も多く、 「高齢者=デジタル音痴」という先入観が強く働いていたこともわかります。
万博という“誰でも参加できる未来社会”の象徴イベントにおいて、 「排除されたと感じる層」が生まれてしまったことは、 運営側の理念そのものに疑問を投げかけるものです。
次は、そんな怒りと失望が噴出したSNS上の比喩表現を紹介します。
「有料ベータテスト」「人柱」…皮肉と怒りが飛び交ったネットの声
SNSでは、今回の混乱を皮肉る言葉が次々と生まれました。
「これは有料ベータテストだ」 「人柱として未来社会のバグを実証してきた」 「Wi-Fi7からWi-Fi0へ逆行している」
まるでオンラインゲームの不具合祭りに喩えるような、 冷笑的なコメントが拡散され、 大阪万博のブランドに深刻なダメージを与えています。
そして何より問題なのは、 「これでもう誰も信用しない」という空気感です。
万博の真の目的である「希望の共有」や「技術の進化」が、 「分断と排除」「不信と失敗」の象徴にすり替わってしまったのです。
今後の巻き返しには、 ただの通信環境改善ではない“思想のアップデート”が求められるかもしれません。

「スクショしとけ」も「Wi-Fi繋がらん」も、すべて運営のスローガンかと思いました。
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