過去の流行語大賞を振り返る:1984年~2023年

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流行語大賞は、その年の社会や文化を象徴する言葉を選び、多くの注目を集めるイベントです。しかし、選ばれる言葉に対する賛否両論や『本当に流行したのか?』という疑問も毎年のように話題になります。

この記事では、2023年から2012年までの流行語大賞を振り返り、各年の大賞やトップテンに選ばれた言葉を一覧で紹介します。それぞれの言葉が選ばれた背景や、当時の世相についても簡単に触れながら、過去の出来事やトレンドを再発見してみましょう。

懐かしい言葉を思い出しながら、あなた自身の『その年を象徴する言葉』について考えるきっかけになれば幸いです。

目次

過去の流行語大賞は?

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流行語大賞を調べている女性

毎年選ばれる流行語大賞は、その年の社会や文化を映し出すものとして注目されています。しかし、選考基準や選出された言葉に対しては、『本当に流行したのか?』という疑問や『他にふさわしい言葉があったのでは?』という声も少なくありません。

ここでは、2023年から2012年までの大賞とトップテンを一覧で振り返ります。その時代の出来事や話題を思い出しながら、当時の社会や文化をもう一度考えてみましょう。

2023年の流行語大賞は?

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違和感があるような?

2023年の流行語大賞は、阪神タイガースが38年ぶりに日本一を達成したことを記念した『アレ(A.R.E.)』が選ばれました。しかし、『ペッパーミル』や『地球沸騰化』などの候補語も注目を集め、SNSでは賛否が分かれる議論が起こりました。

ことば備考
1新しい学校のリーダーズ/首振りダンス
2アレ(A.R.E.)※年間大賞
3OSO18/アーバンベア
4蛙化現象
5生成AI
6地球沸騰化
7ペッパーミル・パフォーマンス
8観る将
9闇バイト
104年ぶり/声出し応援

2022年から2012年まで

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流行語

流行語大賞を振り返る:2022年から2012年の印象的な言葉

流行語大賞は、その年の世相や文化を象徴する言葉を選ぶイベントとして毎年注目されています。2022年から2012年までの10年間には、特にその時代の特徴やトレンドを反映した印象的な言葉が数多く登場しました。本記事では、その中でも特に話題を呼んだ3つの流行語を取り上げ、それが生まれた背景や社会的な意義を振り返ります。


2022年「村神様」

野球界を象徴した言葉

2022年の流行語大賞に選ばれた「村神様」は、プロ野球ヤクルトスワローズの村上宗隆選手の偉業を称える言葉です。この年、村上選手はシーズン56本塁打という記録を達成し、史上最年少で三冠王に輝きました。その活躍ぶりから、「村神様」という愛称がファンの間で定着しました。

賛否が分かれた選出

一方で、「村神様」を初めて耳にしたという声も少なくなく、特に野球ファン以外には馴染みのない言葉でした。この選出に対しては、「知らない」「もっと幅広く使われた言葉がふさわしい」という意見もあり、議論を呼びました。それでも、この言葉は2022年のスポーツ界を象徴する存在として記憶されています。


2015年「トリプルスリー」

難関記録を称える言葉

2015年の大賞を受賞した「トリプルスリー」は、野球選手が達成する困難な記録、打率3割・30本塁打・30盗塁を指します。この年、山田哲人選手(ヤクルト)と柳田悠岐選手(ソフトバンク)が同時にこの記録を達成し、プロ野球ファンの間で話題となりました。

批判も集めた理由

しかし、この言葉は野球に詳しくない層には馴染みがなく、「流行語ではなく専門用語では?」という批判も多くありました。そのため、流行語としては議論が分かれる結果となりましたが、プロ野球にとっては大きな節目となる年を象徴する言葉でした。


2013年「倍返し」

社会現象を巻き起こしたドラマの名ゼリフ

2013年の大賞「倍返し」は、TBSドラマ『半沢直樹』の主人公が発する決めゼリフです。この言葉はドラマの人気とともに社会現象となり、日常会話やSNSで頻繁に使われました。

不満を代弁する象徴的な言葉

「倍返し」は、特に逆境に立ち向かう精神を象徴する言葉として、多くの人々に支持されました。社会に対する不満や反抗心を代弁する言葉として、幅広い層に浸透しました。この言葉はその年を象徴するだけでなく、今なお記憶に残るフレーズとなっています。


振り返りとまとめ

「村神様」「トリプルスリー」「倍返し」の3つの言葉は、それぞれが選ばれた時代の特徴やトレンドを反映している印象的な流行語です。流行語は一過性のものと思われがちですが、これらの言葉にはその時代の社会背景や人々の感情が色濃く映し出されています。

この記事を通じて、過去の流行語を振り返りながら、あなた自身の思い出や感情と重ね合わせてみてはいかがでしょうか?また、「あなたにとってその年を象徴する流行語」は何だったか、ぜひ考えてみてください。

トップテン(年間大賞) 選考委員特別賞
2022年 キーウ、きつねダンス、国葬儀、
宗教2世、知らんけど、スマホショルダー、
てまえどり、Yakult1000、悪い円安、
村神様(年間大賞)
「青春って、すごく密なので」
2021年 うっせぇわ、親ガチャ、ゴン攻め/ビッタビタ、
ジェンダー平等、人流、スギムライジング、
Z世代、ぼったくり男爵、黙食、
リアル二刀流/ショータイム(年間大賞)
2020年 愛の不時着、あつ森、アベノマスク、
アマビエ、オンライン○○、鬼滅の刃、
Go To キャンペーン、ソロキャンプ、
フワちゃん、3密(年間大賞)
2019年 計画運休、軽減税率、スマイリングシンデレラ/しぶこ、
タピる、#KuToo、○○ペイ、免許返納、
闇営業、令和、ONE TEAM(年間大賞)
「後悔などあろうはずがありません」
2018年 eスポーツ、(大迫)半端ないって、おっさんずラブ、
ご飯論法、災害級の暑さ、スーパーボランティア、
奈良判定、ボーっと生きてんじゃねーよ!、
#MeToo、そだねー(年間大賞)
2017年 35億、Jアラート、睡眠負債、ひふみん、
フェイクニュース、プレミアムフライデー、
魔の2回生、○○ファースト、
インスタ映え(年間大賞)、忖度(年間大賞)
9.98、29連勝
2016年 聖地巡礼、トランプ現象、ゲス不倫、
マイナス金利、盛り土、保育園落ちた日本死ね、
ポケモンGO、(僕の)アモーレ、PPAP、
神ってる(年間大賞)
復興城主
2015年 アベ政治を許さない、安心して下さい、穿いてますよ、
一億総活躍社会、エンブレム、五郎丸(ポーズ)、
SEALDs、ドローン、まいにち、修造!、
爆買い(年間大賞)、トリプルスリー(年間大賞)
2014年 ありのままで、カープ女子、壁ドン、
危険ドラッグ、ごきげんよう、マタハラ、
妖怪ウォッチ、レジェンド、
集団的自衛権(年間大賞)、ダメよ〜ダメダメ(年間大賞)
2013年 アベノミクス、ご当地キャラ、特定秘密保護法、
PM2.5、ブラック企業、ヘイトスピーチ、
今でしょ!(年間大賞)、お・も・て・な・し(年間大賞)、
じぇじぇじぇ(年間大賞)、倍返し(年間大賞)
「被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、日本一をありがとう」
2012年 iPS細胞、維新、LCC、終活、
第3極、近いうちに…、
手ぶらで帰らせるわけにはいかない、
東京ソラマチ、爆弾低気圧、ワイルドだろぉ(年間大賞)

2011年から2001年

納得いかないという表情をしている若い会社員たち
納得いかないような・・いくような

流行語大賞を振り返る:2011年から2001年の印象的な言葉

流行語大賞は、その年の社会や文化を象徴する言葉を選ぶイベントとして知られています。2011年から2001年の10年間には、東日本大震災や新しいテクノロジーの普及、世界的なスポーツイベントなどが社会を揺るがしました。それらを背景に生まれた流行語は、時代のトレンドや人々の感情を反映しています。本記事では、この期間中に特に印象的だった3つの流行語を取り上げ、それぞれの背景や社会的な意義を簡潔に振り返ります。


2011年「なでしこジャパン」

世界を驚かせた日本女子サッカーチーム

2011年の流行語大賞「なでしこジャパン」は、日本女子サッカーチームがFIFA女子ワールドカップで初優勝を果たしたことに由来します。この快挙は、日本中に勇気と希望を与える出来事として大きく取り上げられました。震災の年におけるこの勝利は、特別な意味を持つものでした。

社会の期待と共感

「なでしこ」という言葉は、日本の伝統的な女性像を象徴する言葉として広く使われていましたが、この年に大きな新たな意味を加えました。特に震災後の暗い雰囲気の中で、日本を明るく照らす存在として、チームの活躍が多くの人に支持されました。


2009年「事業仕分け」

政治改革を象徴するキーワード

2009年の流行語大賞「事業仕分け」は、民主党政権が推進した行政刷新会議での活動に由来します。この取り組みでは、国の予算や事業を公開の場で検討し、効率化を図ることが目的とされました。このプロセスで登場した「事業仕分け」というフレーズが国民の間で注目を集めました。

国民の期待と現実

当初は行政の透明性を高める試みとして期待を集めましたが、次第にその効果や実際の成果に対して批判も高まりました。それでも、この言葉は国民が政治に対して積極的に関心を持つきっかけとなった重要なトピックでした。


2005年「小泉劇場」

政治とメディアを席巻したフレーズ

2005年の流行語大賞「小泉劇場」は、小泉純一郎首相が打ち出した郵政民営化選挙を中心とした劇的な選挙戦略を指す言葉です。小泉首相はメディアを活用し、国民に直接メッセージを届けることで、選挙をまるでドラマのように盛り上げました。

言葉が象徴する政治手法

「小泉劇場」という言葉は、選挙運動や政治手法がどれほど劇的に演出されるかを象徴するものでした。小泉首相の圧倒的な支持率とともに、この言葉は一時代を象徴するフレーズとして記憶されています。


振り返りとまとめ

「なでしこジャパン」「事業仕分け」「小泉劇場」という3つの流行語は、それぞれがその時代を象徴する重要な出来事やテーマを反映しています。これらの言葉は、単なる流行ではなく、社会全体が共有した感情や課題を映し出していました。

過去を振り返ることで、流行語がどのようにして人々の記憶に残り、文化を形成していくのかが分かります。あなたにとって、この期間の流行語で特に印象的だったものは何でしょうか?ぜひ考えてみてください。

トップテン(年間大賞) 特別賞
2011年 絆、スマホ、どじょう内閣、どや顔、帰宅難民、こだまでしょうか、3.11、風評被害、ラブ注入
2010年 いい質問ですねぇ、イクメン、AKB48、女子会、脱小沢、食べるラー油、ととのいました、〜なう、無縁社会 「何か持っていると言われ続けてきました。今日何を持っているのか確信しました…それは仲間です。」(斎藤佑樹)
2009年 こども店長、事業仕分け、新型インフルエンザ、草食男子、脱官僚、派遣切り、ファストファッション、ぼやき、歴女(レキジョ)
2008年 居酒屋タクシー、名ばかり管理職、埋蔵金、蟹工船、ゲリラ豪雨、後期高齢者、あなたとは違うんです 上野の413球
2007年 (消えた)年金、そんなの関係ねぇ、どんだけぇ〜、鈍感力、食品偽装、ネットカフェ難民、大食い、猛暑日
2006年 エロカッコイイ(エロカワイイ)、格差社会、シンジラレナ〜イ、たらこ・たらこ・たらこ、脳トレ、ハンカチ王子、ミクシィ、メタボリックシンドローム(メタボ)
2005年 クールビズ、刺客、ちょいモテオヤジ、フォーー!、富裕層、ブログ、ボビーマジック、萌え〜
2004年 気合だー!、サプライズ、自己責任、新規参入、セカチュー、中二階、…って言うじゃない… ○○斬り!…残念!!、負け犬、冬ソナ
2003年 勝ちたいんや!、コメ泥棒、SARS、年収300万円、バカの壁、ビフォーアフター、へぇ〜
2002年 貸し剥がし、声に出して読みたい日本語、真珠夫人、ダブル受賞、内部告発、ベッカム様、ムネオハウス、拉致 Godzilla(松井秀喜)
2001年 明日があるさ、e-ポリティックス、狂牛病、塩爺(しおじい)、ショー・ザ・フラッグ、生物兵器(BC兵器)、抵抗勢力、ドメスティック・バイオレンス(DV)、ブロードバンド、ヤだねったら、ヤだね 「人間て、なかなか死なないもんだ」、
「ファンの皆さま本当に日本一、おめでとうございます」

2000年から1991年

SNSでも、みんな知らなくて困惑してる様子 のイメージ画像
困惑

流行語大賞を振り返る:2000年から1991年の印象的な言葉

1990年代から2000年代初頭は、バブル崩壊後の変化やITの急速な普及、新たな社会問題が浮き彫りになるなど、激動の時代でした。この期間に選ばれた流行語は、時代の空気や人々の心情を反映しています。この記事では、2000年から1991年の10年間から特に印象的な3つの流行語を取り上げ、その背景や社会的意義を振り返ります。


2000年「おっはー」

国民的キャッチフレーズとなった言葉

2000年の流行語大賞「おっはー」は、タレントの香取慎吾さんが朝の情報番組『サタ☆スマ』で使用した挨拶です。この言葉は子どもを中心に爆発的な人気を集め、日常会話でも使われるようになりました。

国民的スターの影響力

香取慎吾さんが持つ明るく親しみやすいキャラクターと相まって、「おっはー」は瞬く間に浸透しました。番組の人気とともに、子どもたちの間で使われる定番フレーズとして定着したことが、この言葉が大賞に選ばれた理由です。


1997年「失楽園」

社会現象を巻き起こした不倫の代名詞

1997年の流行語大賞「失楽園」は、渡辺淳一さんの同名小説およびそれを原作とした映画から生まれました。不倫関係にある男女の悲劇的な結末を描いた作品が、当時の社会で大きな話題となり、「失楽園」は不倫の代名詞として多くの人に認知されました。

社会に与えた影響

この言葉は単なる流行に留まらず、家庭や恋愛に関する議論を巻き起こしました。不倫をテーマに扱った作品としては異例の大ヒットであり、「失楽園」というフレーズは、その後も長らく日常会話やメディアで使用され続けました。


1995年「無党派」

新しい政治の波を象徴する言葉

1995年の流行語大賞「無党派」は、既存の政党政治に対する国民の不信感や無関心を表す言葉です。この年、無党派層と呼ばれる政治的な支持を持たない人々が選挙において大きな影響力を持ち始めたことが背景にあります。

国民の意識変化

「無党派」という言葉は、これまでの日本の選挙や政治の流れに新しい視点をもたらしました。この現象は、政治家に対して国民の声を反映する新しい手法を模索させるきっかけとなりました。


振り返りとまとめ

「おっはー」「失楽園」「無党派」の3つの流行語は、それぞれが異なるテーマを持ちながらも、当時の社会の流れや人々の価値観を色濃く反映しています。この時代は、エンターテインメントの影響力が増し、同時に政治や社会問題への意識が高まった時期でもありました。

過去の流行語を振り返ることで、時代ごとの空気感や社会の変化を再確認することができます。あなた自身の記憶に残る流行語や、その年の出来事を振り返りながら、これらの言葉に込められた時代の意味を感じてみてください。


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トップテン(年間大賞) 特別賞
2000年 Qちゃん、ジコチュー(ジコ虫)、一七歳、パラパラ、めっちゃ悔し〜い、ワタシ(私)的には…、「官」対「民」、おっはー 「最高で金 最低でも金」(田村亮子)
1999年 学校(級)崩壊、カリスマ、ミッチー・サッチー、西暦2000年問題、だんご3兄弟、癒し、iモード、ブッチホン、リベンジ
1998年 環境ホルモン、貸し渋り、老人力、ショムニ、モラル・ハザード、冷めたピザ、日本列島総不況、ハマの大魔神、だっちゅーの スマイリング・コミュニスト、ボキャ貧
1997年 たまごっち、時のアセス、ガーデニング、日本版ビッグバン、透明な存在、もののけ(姫)、パパラッチ、マイブーム、郵政3事業、失楽園(する)
1996年 援助交際、ルーズソックス、チョベリバ チョベリグ、閉塞感(打開)、アムラー、ガンと闘うな、不作為責任、自分で自分をほめたい、友愛/排除の論理、メークドラマ
1995年 ライフライン、安全神話、だ・よ・ね ま、いっか、変わらなきゃ、官官接待、見た目で選んで何が悪いの!、インターネット、無党派、NOMO、がんばろうKOBE
1994年 価格破壊、ヤンママ、新・新党、大往生、人にやさしい政治、契約スチュワーデス、関空、すったもんだがありました、イカ天、こんなん出ましたけど〜 ゴーマニズム、就職氷河期
1993年 サポーター、新・○○、FA(フリーエージェント)、規制緩和、清貧、天の声、親分、聞いてないよォ、お立ち台、Jリーグ
1992年 ほめ殺し、カード破産、もつ鍋、複合不況、9K、謝長悔長、冬彦さん、ねェ、チューして、上申書、きんさん・ぎんさん
1991年 火砕流、ひとめぼれ、八月革命、川崎劇場、地球にやさしい、紺ブレ、若貴、重大な決意、損失補填、じゃあ〜りませんか チャネリング、連鎖語賞

1990年以前

審査基準を改善すべきでは?という イメージ画像
審査基準とは?

流行語大賞を振り返る:1990年から1984年の印象的な言葉

流行語大賞は1984年にスタートし、日本の文化や世相を象徴する言葉を毎年選び続けています。その初期は、バブル経済や新たな価値観の浸透が日本社会に大きな影響を与えた時期でもあり、選ばれた言葉は当時の社会の雰囲気を強く反映していました。この記事では、1984年から1990年の間で特に印象的だった3つの流行語を取り上げ、その背景と社会的意義を振り返ります。


1990年「バブル景気」

経済の絶頂期を象徴する言葉

1990年の流行語大賞「バブル景気」は、日本の経済が最高潮に達した時期を象徴する言葉です。土地や株式の価格が異常に高騰し、多くの人々が一攫千金を夢見たこの時代を表す「バブル」は、日常生活やメディアでも頻繁に使われました。

バブル経済の影響とその後

この言葉は単なる流行語ではなく、日本社会に大きな影響を与えました。しかし、その後のバブル崩壊により経済の停滞が続き、「バブル景気」という言葉は後に戒めや反省の象徴としても使われるようになりました。


1989年「セクシャルハラスメント」

新しい社会問題を提示した言葉

1989年の流行語大賞に選ばれた「セクシャルハラスメント(セクハラ)」は、職場や日常生活における性差別や不適切な行動に対する認識を高める言葉でした。この言葉は、男女平等や女性の権利に対する意識が高まり始めた社会の変化を反映しています。

問題提起としての意義

「セクシャルハラスメント」という概念は、日本の労働環境や社会全体における性別の偏見に目を向けさせる重要な契機となりました。この言葉の普及により、多くの人々がセクハラの問題を認識し、議論が活発化しました。


1987年「マルサの女」

映画が生んだ流行語

1987年の流行語大賞「マルサの女」は、伊丹十三監督の映画『マルサの女』から生まれました。この映画は、脱税捜査官(マルサ)の活躍を描いた社会派エンターテインメントで、リアルな描写が注目を集めました。

社会問題への意識を高めた言葉

「マルサの女」という言葉は、脱税問題への関心を高めると同時に、日本社会における正義感や公正さについて考えるきっかけを提供しました。映画の人気と相まって、この言葉は一時的な流行に留まらず、社会問題に対する関心を促すフレーズとなりました。


振り返りとまとめ

「バブル景気」「セクシャルハラスメント」「マルサの女」の3つは、それぞれが時代の背景を色濃く反映した言葉です。これらは単なる流行語にとどまらず、日本社会の変化や課題、価値観を鮮やかに映し出すものでした。

流行語を通じて過去を振り返ることは、その時代の空気感を再発見する良い機会です。この記事を読んで、あなた自身の記憶や感情とこれらの言葉を重ね合わせてみてはいかがでしょうか?流行語を通じて、時代を再考する楽しみを見つけてみてください。

新語・流行語(部門別と賞) 特別賞
1990年 新語部門
金賞:ファジィ
銀賞:ブッシュホン
銅賞:オヤジギャル
表現賞:アッシーくん
流行語部門
金賞:ちびまる子ちゃん(現象)
銀賞:バブル経済
銅賞:一番搾り、パスポートサイズ
大衆賞:愛される理由
1989年 新語部門
金賞:セクシャル・ハラスメント
銀賞:Hanako
銅賞:DODA/デューダ
表現賞:まじめ×ゆかい、濡れ落葉
流行語部門
金賞:オバタリアン
銀賞:ケジメ
銅賞:24時間タタカエマスカ
大衆賞:イカ天、こんなん出ましたけど〜
語録賞:NOと言える日本
特別賞:『壁』開放、平成
1986年 新語部門
金賞:究極
銀賞:激辛
銅賞:ファミコン
表現賞:川の手、家庭内離婚、アークヒルズ
流行語部門
金賞:新人類
銀賞:知的水準
銅賞:亭主元気で留守がいい
大衆賞:おニャン子、プッツン
やるしかない
150円台
語録賞:バクハツだ!なんだかわからない
不快語追放応援賞:地揚げ・底地買い
1985年 新語部門
金賞:分衆
銀賞:パフォーマンス
銅賞:NTT
表現賞:キャバクラ、言語戦略、ネバカ
流行語部門
金賞:イッキ!イッキ!
銀賞:トラキチ
銅賞:角抜き
大衆賞:私はコレで会社をやめました、投げたらアカン
100ドルショッピング
特別語録賞:愛しているからチラいのよ
特別功労賞:テレビ番組「ひょうきん族」から発する各種流行語
1984年 新語部門
金賞:オシンドローム(ジェーン・コンドン)
銀賞:鈴虫発言(中曽根康弘)
銅賞:スキゾ・パラノ(浅田彰)
流行語部門
金賞:まるきん まるび(渡辺和博)
銀賞:くれない族(TBSテレビ金曜ドラマスタッフ)
銅賞:疑惑(週刊文春編集部)
大衆賞:す・ご・い・で・す・ネッ(所ジョージ)、教官!(堀ちえみ)
特殊浴場(イルハン・オウス)
千円パック(森永製菓)

※1984年が流行語大賞の第1回であり、それ以前(1981-1983年)の記録はありません。

最後に

納得している若い女性

過去の流行語大賞を振り返ってみると、それぞれの年の社会や文化の動きがよく分かります。しかし、選ばれた言葉だけがその年を象徴しているわけではありません。あなたにとっての流行語は何だったでしょうか?

ぜひSNSやコメント欄で共有してみてください。

参考:ユーキャン新語・流行語大賞の公式ホームページ

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