最近、お米の容器を開けたら虫がついていた…なんて経験、ありませんか?お米に虫がつくと、食べるのが嫌になってしまいますよね。
お米の中の大量の虫を初めて見た時は、かなりショックですよね。
そこで今回は、そのお米は食べられるのか?虫の除去方法などをお伝えします。
また、お米につく虫の原因と対策について まとめてみました。
虫が発生してしまったお米は食べられる?
お米を炊こうとしたら、なんか虫がいるんだけど・・となった人が、この記事をご覧になっていると思います。
実は、そのお米は、虫が発生していても食べれます。
お米に発生した虫は、基本的に毒があったり細菌を持っていませんので、人には無害なんですね。
だから捨ててしまうと、せっかく買ったお米がもったいないです。
では、実際にどのように駆除するのかを解説します。
お米につく虫の駆除方法
お米についた虫を取り除くには、以下のような方法があります。
虫が少量の場合
虫が入ったお米を10分程、水につけると虫が浮いてきますので簡単に除去できます。
ちなみに、その時にお米も浮いてきたら、虫が中を食べてしまって空洞になっているお米なので、それも取り除いてください。
食べることはできますが、炊きあがりも良くありませんし、おいしくないです。
大量に発生している場合
虫が多くいる場合、お米を外に干すことで解決していきます。
風通しのいい日向に新聞紙を広げて、その上にお米も広げます。この時、なるべく重ならないようにしてください。
天日なら2~3時間くらいで、蜘蛛の子が散っていくように虫は逃げていきます。
虫がいなくなったら片づけて容器に戻しますが、虫に食われてボロボロになっているお米がけっこうな量あるはずです。
これは、食べてもおいしくないので取り除きましょう。
ザルがあれば簡単にこすことができますし、ザルがなければ、うちわなどで軽くあおぐと軽いお米は飛んでいきますので除去します。
お米にわく虫はどんな虫なの?
お米にわく虫は以下のような虫が多いです。
特に多いのは、コクゾウムシ・ノシマダラメイガ・コクヌストモドキの3種類ですね。多くある事例としては、全部で7種類といわれています。
- コクゾウムシ
- ノシマダラメイガ
- コクヌストモドキ
- コナズナハムシ
- ヨツボシカメムシ
- ツマグロヒメハムシ
- コメツキムシ
コクゾウムシ
コクゾウムシは、お米の穂や茎を食害し、稲の生育を阻害する害虫です。成虫は黒褐色で小さな虫であり、稲の穂や葉の付け根に集まって食害を行います。また、卵や幼虫もお米に被害を与えることがあります。
ノシマダラメイガ
ノシマダラメイガは、お米の稲わらを食害する害虫で、稲わらに産卵し、幼虫がわらを食べて中に入り込みます。幼虫は黄白色で細長い姿をしており、わらの中やお米にとりついて食べてしまうことがあるので害になります。
コクヌストモドキ
コクヌストモドキは、お米を食害する害虫で、お米の籾(もみ)に産卵して幼虫が籾の中に入り込みます。幼虫は白色で、籾や米にとりついて食べてしまうことがあるので害になります。
コナズナハムシ
コナズナハムシは、お米の中に産卵し、幼虫が発生することがあります。幼虫はお米の中で成長し、食べ物を食べて成虫になると、お米の中から出てくることがあります。コナズナハムシは小さな虫であり、お米の中に潜んでいるため、発見しにくいことがあります。
ヨツボシカメムシ
ヨツボシカメムシは、お米の中に穴をあけて産卵し、幼虫が発生することがあります。幼虫はお米の中で成長し、食べ物を食べて成虫になると、お米の中から出てくることがあります。ヨツボシカメムシは比較的大きな虫であり、お米の中に産卵するため、わりと発見しやすいです。
ツマグロヒメハムシ
ツマグロヒメハムシは、お米の中に産卵し、幼虫が発生することがあります。幼虫はお米の中で成長し、食べ物を食べて成虫になると、お米の中から出てくることがあります。ツマグロヒメハムシは小さな虫であり、お米の中に潜んでいるため、発見しにくいことがあります。
コメツキムシ
コメツキムシは、お米の中に穴をあけて産卵し、幼虫が発生することがあります。幼虫はお米の中で成長し、食べ物を食べて成虫になると、お米の中から出てくることがあります。コメツキムシは小さな虫であり、お米の中に産卵するため、発見しにくいことがあります。
お米に虫がつく原因
お米につく虫の主な原因は、保存方法の不備や衛生管理の不足です。以下のような理由で、虫がお米につくことがあります。
- 保存容器が不適切
- 温度や湿度の管理が不十分
- 保存期間が長い
保存容器が不適切:お米を保存する容器が密閉性の低いものだと、虫が容器に入り込んでしまうことがあります。また、容器に亀裂や穴があると、虫が入り込む可能性もあります。
温度や湿度の管理が不十分:お米を保存する場所の温度や湿度が適切でないと、虫が繁殖しやすくなります。特に高温多湿な場所では、虫の発生が促されます。
保存期間が長い:お米を長期間放置していると、虫が発生するリスクが高まります。古いお米は虫にとって餌となるため、新鮮なお米を選びましょう。
お米につく虫の対策
お米につく虫の対策としては、以下のような方法があります。
温度と湿度の管理
お米を保存する場所は温多湿の場所を避けて、温度が15℃以下、湿度が60%以下の環境を保つようにしましょう。
密閉性の高い容器を使用する
お米を保存する容器は、密閉性の高いものを選ぶようにしましょう。容器に亀裂や穴がある場合は、新しい容器に移し替えるか修理をします。
虫除け対策を行う
お米を保存する場所に虫除けの対策を行うことも効果的です。例えば、お米の周囲にニンニクやネギの切り口を置いたり、セリなどの虫が嫌う香りのある植物を置いたりすることで虫の侵入を防ぐことができます。
また、お米用の防虫剤を利用するのも効果的です。
新鮮なお米を選び、定期的に使い切る
お米はなるべく新しいものを選んで長期間放置せず、定期的に使い切るようにしましょう。お米を使い切ることで、古いお米を長期間保存するリスクを避けることができます。
精米から日が経ってしまうと風味が落ちて味も悪くなるので、精米後は早く使い切りたいです。
まとめ
以上のように、お米につく虫の原因と対策についてまとめてみました。
お米につく虫は、ほとんどの場合が、
- コクゾウムシ
- ノシマダラメイガ
- コクヌストモドキ
の3種ですが、いずれも基本的に毒や細菌は持っていないようです。
なので、取り除いてしまえば人体には無害ということになりますね。
もし、スーパーで買ったお米に虫が入っていたら交換してもらいましょう。
保管の問題で虫がついてしまった場合、虫さえ取り除けば食べれますので安心してください。
これらの虫はお米の保存環境や取り扱いによって発生しやすく、適切な保存対策をすることで防ぐことができます。定期的な点検や衛生管理の徹底、虫除け剤の使用などの対策を行ってみてください。
お米を美味しく安全に食べるためには、適切な保存方法と衛生管理が欠かせません。定期的な点検や清掃、新鮮なお米の選択など、予防策をしっかりと実施して、おいしいお米をたべたいですね。
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